長野県立こころの医療センター駒ヶ根様は、 1956年に県立の単科精神病院として開設され、それ以降60年以上にわたり長野県の精神科医療の中核として、「地域に開かれた病院」を目指し、質の高い精神科医療を提供し続けている病院です。
2018年に電子カルテ等のシステムを刷新し、診療情報の一元化とその情報の有効活用により、医療現場の様々な課題を解決し医療の質の向上を実現しました。
副院長の犬塚伸氏、事務部長の森腰孝之氏、事務部医事課長事務代理の肥野哲幸氏、同じく医事課の吉田朋香氏に導入の背景や取組内容、導入の効果等を伺いました。
~あなたの手のとどくところに~
病院名 | 地方独立行政法人長野県立病院機構 長野県立こころの医療センター駒ヶ根 |
所在地 | 長野県駒ヶ根市下平2901 |
開設 | 昭和31年(1956年)9月 |
職員数 | 185名 |
病床数 | 129床 |
診療科 | 精神科 |
URL | http://kokokoma-hosp.or.jp/ |
導入に至ったきっかけはなんですか?
2011年に導入したシステムの老朽化がきっかけです。
医療コンサルタントに入っていただき、現状分析や職員のニーズ調査を行い、「先入観なくいいシステムを作ろう」という思いで検討しました。
いくつかの業者から提案をもらい、実際にシステムを操作して使い勝手を比較した上で選定しました。以前のシステムは精神科に特化していなかったため使いにくさがありましたが、
新しいシステムは、精神保健福祉法にもれなく対応できていたこと、直感で操作できることが選定のポイントになりました。(犬塚氏)
導入の効果はいかがですか?
副院長 犬塚 伸 氏
退院時サマリー(要約書)は、入院患者さんの病歴や身体所見、検査所見、入院中の医療内容等をまとめた記録ですが、医局の先生達が確実に作成できるようになりました。 また、レセプト請求時の病名記載漏れもなくなりました。診療情報が一元化されたことと、業務を誘導してもらえるシステムにより、利便性が向上したと感じています。(犬塚氏)
自然災害による病院被災や、ランサムウェア攻撃による電子カルテ暗号化などの対策として、電子カルテを確実にバックアップし、病院の事業継続を図ることは重要なテーマです。 今回、電子カルテを外部のデータセンターにバックアップする仕組みを構築しており、万全なBCP対策を実現できています。(森腰氏)
診療データを病院経営の視点で活用することはどの病院でも大きな課題です。システム導入時はそこまで及ばないのが通常ですが、今回は最初からデータ活用の機能を取り入れました。 今まで何日もかかっていた経営情報の分析等の作業が数時間でできるようになったことで負担が大幅に軽減されました。(森腰氏)
システム全体イメージ
電子カルテシステムを軸に様々な医療システムを連携させ、診療情報の一元化を実現しています。
これにより、職員間の情報共有が加速し、チーム医療の体制が整い、医療の質向上が図られました。
また、診療データの抽出・加工・分析が正確かつスピーディに行えるようになり、経営視点でも有効活用できています。
今後、どのようなことを期待していますか?
AID担当者からの一言
長野県立こころの医療センター駒ケ根様には色々とご協力いただいてシステム構築が出来ました。
本当にありがとうございます。
また、導入後も他病院様からのシステム見学などにご協力いただいており、今後も良い関係を継続していきたいと考えています。
ソリューションのご紹介
AIDの『医療系ソリューション』について
AIDでは電子カルテを含め病院様全てのシステムの提案を行っています。
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