導入事例-東広島医療センター様

 

 国立病院機構東広島医療センター様は、1939年に開設した傷痍軍人療養所を前身とする歴史ある病院で、人口が増加傾向にある広島県中央地域の中核病院として、地域に根付いた、患者さん中心の医療の提供を続けていらっしゃいます。
 今回、薬剤部において、薬剤管理指導を記録する業務に音声認識技術を活用し、記録作成時間の大幅短縮を実現しました。さらに、記録を詳細かつ正確に残せることから、ベテラン薬剤師の知識を新人薬剤師に継承していくことにつながり、ノウハウ共有・人材育成といった大きな成果を挙げられました。

 

東広島医療センター様

 

 

 

東広島医療センター様

 

~いのちの尊厳と人間愛に根ざした、
誠実で親切な、患者さん中心の医療~

社名 独立行政法人国立病院機構
東広島医療センター
本店所在地 広島県東広島市西条町寺家513番地
創業 1939年2月9日
薬剤師定員 20名
服薬指導件数 1100件/月(2018年度)
URL https://higashihiroshima.hosp.go.jp

 


 

取材にご協力いただいた方々

東広島医療センター様

 

(左から)

薬剤師 宗岡 哲也氏
薬剤部長 橋本 修氏
主任 形部 文寛氏
薬剤師 西田 朋洋氏

 

本内容は2019年9月時点の情報です。

 


 

導入の背景

 東広島医療センター薬剤部様では、「働き方改革」の一環として薬剤部業務の効率化に取り組んでいます。薬剤師に業務上の負担項目をアンケートした結果、電子カルテの記録が負担という意見が挙がり、勤務時間終了後に薬剤管理指導の記録を打ち込んでいる薬剤師が多いという実態がわかりました。
 そこで、放射線科で既に導入し、読影レポート作成の時間短縮に効果を上げていた『AmiVoice』に注目し、薬剤管理指導の記録入力にも利用できるのではないかと考え、試行評価を踏まえて、導入に至りました。

 

 

AIDを選定いただいた
ポイントは?

 

東広島医療センター様

国立病院機構東広島医療センター
薬剤部長 橋本 修氏

 

 薬剤部長の橋本氏は、「AIDの担当者を放射線科から紹介されたが、担当者は何度も何度も足繁く訪問してくれ、製品の説明やデモをとても丁寧に行ってくれた。試行評価中も様々なリクエストに快く応えてくれたことが決め手となった」と語ってくださいました。

 

 

音声認識のイメージ

 『AmiVoice』は、話した言葉をそのままシステムに入力できます。囁き程度の声量でも十分拾うことができますし、従来の⾳声⼊⼒システムでは必須であった事前の声の登録も一切なく、誰でもすぐに使用できます。
 便利な機能として、①新薬などの医療用語を単語登録しておける機能、②よく使う文章を登録し、短い発音で、長い定型文を入力することができる「テンプレート」」機能があります。

 

■ 音声認識

東広島医療センター様

拡大画像

■ テンプレートの活用

東広島医療センター様

拡大画像

 

 

導入効果は?

 

記録時間が薬剤部全体で1日あたり100~120分の短縮!

 

東広島医療センター様

 今までのキーボード入力に比べると、薬剤部全体で
1日あたり100~120分の短縮が図られました。
キーボード入力が不得手であったり、入力する文字数が多い場合は、特に効果が大きく表れています。

 

 

 

テンプレート化によるノウハウ共有と人材育成!

 

 テンプレートは、様々な服薬指導記録のテンプレートを作成し、自由に追加登録できます。これを活用することで、患者さんや疾患ごとにヒアリングすべき事項の標準化が図られ、ヒアリング漏れの防止や入力内容の充実等、品質向上につながりました。

 実際にテンプレートを作成された主任の形部氏は「標準化されたことで新人がヒアリングした場合でも漏れがなく、次回服薬指導の際にも追加の聞き取りをせずに済み、業務の効率化につながりました。」と、薬剤師間のノウハウ共有や、ベテラン薬剤師から新人薬剤師へのスキル継承・育成につながったことを、高く評価されていらっしゃいました。

東広島医療センター様

国立病院機構東広島医療センター
主任 形部 文寛氏

 

 

今後の課題・展望

 導入にあたっては、音声で入力することに対して恥ずかしさや抵抗感を感じている職員も多く、定着化させていくための苦労もあったようです。ただ、明らかに記録時間の短縮という効果は表れており、「テンプレートを更に充実させ、患者さんや疾患ごとにヒアリングすべき事項や服薬指導内容等、薬剤管理指導業務の標準化につながっていくことをうまくアピールし、活用拡大を狙っていきたい」と語ってくださいました。

 テンプレートについては、東広島医療センター様内に限らず、他病院とも共有していくことができれば、患者さんにとってもよりわかりやすく納得性のある服薬指導ができることとなるため、テンプレートの共通化といったご要望も挙げられていました。

 今回、音声認識技術を活用することで、薬剤管理指導業務の効率化を実現しましたが、病院薬剤師の業務は幅広く、複雑になっています。また、チーム医療の強化も求められています。薬剤部長の橋本氏は、
 「新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、業務全体の見直しを推し進めていかなくてはいけない」
と、更なる業務改善への意気込みを語られ、AIDには「音声認識に限らず当院にとって有益な提案、情報提供を引き続き行ってもらいたい」と期待のお言葉をいただきました。

 

 

AID担当者からの一言

 

 東広島医療センター薬剤部様は雰囲気の良い職場環境を作られており、訪問の際には橋本部長はじめ職員の皆様にはいつも快く迎え入れていただきました。
 また業務改善、効率化への意欲が非常に高く、今回の成果は職員皆様の意欲的な取り組みが一番の要因と考えます。そのお手伝いをさせていただいたことを嬉しく思います。

 これからもしっかりとサポートさせていただきます。

 

音声認識ソリューションについて

 音声認識の精度は、AIの進展により近年大きく向上し、ビジネスでも、手を使わない/使えないシーンでの入力インターフェースとして、医療や介護の現場、製造現場、建築現場、コールセンター等、今後更に活用が広がっていくことが期待されています。
 弊社では、音声認識技術をシステムに取り込んで、お客様独自の業務システムをご提案することもできます。
お客様の業務上の課題をどう解決するか一緒に考え、音声認識のメリットを活かした最適なご提案をさせていただいております。

お気軽にお問合せください。

 

 

 

 

 

 


  • 掲載している内容、所属やお役職は取材を実施した2019年9月時点の情報です。
  • 「AmiVoice」は株式会社アドバンスト・メディアの登録商標です。
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