システム開発プロジェクトの中で「SE」がどんな仕事をしているのでしょうか。
そこで、S社のプロジェクトに参加した松本事業本部の成田社員を追いかけてみましょう。

 

1.要件定義・分析
乳製品製造業のS社では、工場の稼働時に導入した旧システムを最近まで使用されていました。 しかし、様々な業務でシステムが独立しており効率的でないこと、旧システムの機能上必要なデータが出力できないことなどの理由で、 新システム導入の必要性を感じておられました。

S社の経営者側からも「機能を統合してシンプルでコンパクトなシステムとし、同時に業務の省力化・迅速化・正確化また情報の共有化を進め、 的確な経営判断の役に立てたい」というご相談を受け、当社が様々な角度からご提案差し上げた結果、 今回の新規システム開発が実現することとなりました。

2.設計
要件定義から基本設計では、S社が求めている事と私たちの考えにズレが生じないよう毎日のようにS社へ出向き、 システム担当者と打ち合わせをしました。S社(お客様)を訪問する時は、もちろんスーツ着用です!

 

また、要件定義から設計作業をスムーズに進めるためにはお客様の業務内容を知り、処理の流れをイメージしやすくすることも 大変重要になりますが、今回はS社の製品(牛乳や乳製品)の製造工程を把握するため、開発メンバー全員で工場見学をさせてもらいました。 おかげで、システムの中に出てくる製品毎の製造工程の違いや、使われいる原料についてイメージしやすくなり、設計作業(仕様書作成)が しやすかったように思います。

3.コーディング(PG)~テスト
今回のS社システムでは、データベースが旧システムと同様のSQL SERVER、アプリケーションはVisual Basic 2005を使用して開発を行いました。 私にとってVisual Basic 2005での開発は今回が初めてでしたので、開発環境の設定やファイル構成など既存システムに使用されている Visual Basic 6との違いに苦労しましたね。

 

コーディング~単体テスト工程に入ると、ほぼ毎日社内でPCに向かっての作業になりました。ただ、週1回はお客様と打合せをし、 チーム内では仕様書の内容確認など頻繁に打合せは行ないました。 この工程で大半を占めた社内作業では、カジュアルな服装でリラックスして仕事をしていましたね。

4.納品(リリース)
今回のS社システムのプロジェクトでは、システム本番稼動日にセレモニーが行なわれました。テストを入念に行なっていても 稼動当日は大変緊張してましたね。
また、稼動後の現在も行なっている様々な対応も大事な仕事の一つなんですよ。
ここまでの作業が確実に行われて初めて信頼関係が築かれ、やがて新たな受注へつながるのだと思います。

 


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SE紹介

長野県内の様々なお客様のシステムを手掛けるシステムエンジニア
松本事業本部 ソリューションシステム部
成田 (平成4年入社)